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(無題)  作者:ID:aVe+Js2+

ここはその存在を知る者すべてが用心深く口を閉ざし
どんな地図にも載っていないとある牧場
あちこちで肉のぶつかりあう音と家畜達の喘ぎが聞こえるなか
仕入れ担当のS(仮名)は特別飼育棟に向かっていた
そこには放し飼いや警備の緩い一般飼育棟に置くには危険と判断された「猛獣」達が収められている
何重にも設けられたセキュリティシステムと武装警備員の検問を抜けたSは目当ての檻の
前にくると鍵−檻の扉だけは雰囲気を重視して昔ながらの南京錠を使っている−を開けた
檻の中に入ったSを迎えたのは紫の髪を持つ美しい毒蛇だった
「ここの暮らしは気に入ったかね?」
「本気で言っているのだとしたら貴方の頭の中には脳味噌ではなく麻婆豆腐が詰まっているのでしょうね」
この特別飼育棟に収容されて二週間
特殊合金の鎖で全身を拘束されたうえ極太のバイヴで前後の穴を休みなしに抉られ続けて
いるというのにこの美貌の怪物は僅かに息を乱しているだけだ
Sがポケットから取り出したリモコンのスイッチを入れると電子錠が解除され鎖から開放
された白い裸身が剥き出しのコンクリートの床に投げ出される
「何のつもりです?」
奇怪な革製の眼帯に隠されてはいるが明確な殺意を込められた視線を感じ思わず逃げ出しそうになるS
(OK、落ち着け。マスターを抑えている限りコイツは絶対に逆らえない)
なんとか動揺を押さえ込んだSはクリップで閉じられたファイルを放った
「お得意様から新しい牝畜のリクエストがあったんだがこれがどうにもウチのスタッフの手に余る相手でね」
ファイルに添えられた写真にはお嬢様然とした美しい黒髪の少女が写っている
「遠野秋葉、かわいい顔をしているが日本の『混血』を束ねる遠野家の当主でおまけに国
内最強クラスの異能力の持ち主だ。だが石化の魔眼と天馬を持つ英霊メドゥーサなら捕獲
できるだろう?」
「私に貴方達の悪事の手助けをしろと?」
「君に拒否権は無い」
蛇神はファイルを拾って立ち上がることで恭順の意を示す
一言も口を利かないのはせめてもの抵抗だろう
「では仕事の前に燃料を補給してやろう。お前は男の精を魔力に変換できるんだろう?」
Sは下卑た笑みを浮かべるとズボンのベルトに手を伸ばした

ボンッボボンッ!
夜の森に連続して照明弾が上がり
人工の太陽に照らされた木々の間をオレンジ色の曳光弾が飛んでいく
追われているのは一人の少年と二人の少女だった
「ネギ坊主、ここは一旦退くしかないでござるよ」
「嫌です!ここまで来て…」
「頭を冷やせネギ先生、全滅すると分かっていて突っ込むのは只の馬鹿だ。助けを待って
いる神楽坂や宮下の為にもここで死ぬ訳にはいかないだろう」
言い争いながらも駆け続ける三人の前に小山のような影が現れる
「くそ、動きを読まれていたか!」
褐色の少女が両手の拳銃を連射するが低級霊や使い魔なら一発で払うことの出来る呪術弾
も何の神秘も有しない鉄の騎兵の前では只の鉛玉に過ぎない
「打つ手なしでござるな…」
糸目の少女の分身殺法も充実したセンサーを持つATH−06−WPには通じない
ダイビングビートルは外見上の特徴となっている放射状に配されたターレットレンズを回
転させるとヘヴィマシンガンを構えた
手に持つが故にマシンガンと呼ばれているものの全高4メートルのアーマード・トルーパ
ーが携行するそれは正しくGUNではなくCANNON
「いけない!ラス・テル・マ・スキル…」
少年は咄嗟に風の障壁を張り巡らせるが至近距離から発射された30ミリ砲弾はその運動
エネルギーと弾頭に仕込まれた炸薬の爆発力で三人を吹き飛ばした
全身を強打し意識を失った三人は駆けつけた武装警備員にその場で裸に剥かれると手錠と
革ベルトで雁字搦めにされたうえで牧場のピックアップに荷物のように放り込まれる
ATから降りてきた男に声を掛けたのは管理担当のM(仮名)だった
「ご苦労様でしたカン・ユー大尉」
「なに、なかなかに楽しい狩りだった」
「ウチの牧場は扱っている商品が商品だけに家族や恋人を取り戻そうと襲撃をかけてくる
輩が絶えませんので、これからもよろしくお願いしますよ」
こうして牧場の家畜リストに新たな名前が追加されたのだった
ネギ・スプリングフィールド 男色家(幼年趣味)用
長瀬 楓          巨乳ローティーン愛好家用
龍宮 真名         アダルト中学生マニア用

ここは愛奴牧場特別飼育棟
口と性器と肛門にペニスを捻じ込まれ三人がかりで突き嬲られるライダーの傍らで
檻のなかに持ち込んだデッキチェアに腰掛けたオーナーは午後の紅茶を楽しんでいた
「この間は実にいい仕事をしてくれました、遠野秋葉はことのほか好評でおかげさまで
追加融資の話もスムーズにまとまりましたよ」
女神(アテナ)も嫉妬したという美しい裸身を貪られ
長い髪を蛇のようにうねらせて快感にのたうつライダーの妖艶な姿を鑑賞しながら
世間話でもするような調子でオーナーは語る
やがてライダーの中に欲望を吐き出した飼育員達が退出するとオーナーは後ろに控えた
リーラから受け取った書類をライダーに差し出す
「次のターゲットです」
唇から溢れた精液を手の甲でぬぐい無言で書類を手にするライダー
書類の頭に付けられた写真には漆黒のセーラー服を纏い
この世のものならぬ美しさを湛えた少女が写っていた
「名前は比良坂初音、四百年以上生きていると思われる蜘蛛神の眷属です。
貴方なら心配ないとは思いますが念のためヘルプを一人つけましょう」

それは正に牝畜だった
濁った瞳に理性の光はなく
腰まで届く艶やかな黒髪を振り乱し浅ましく腰を振る姿に
常に余裕に満ちた態度を崩さないクールな仕事人の面影は微塵もない
とても中学生とは思えない豊かな胸の膨らみを自らの手で揉みしだき
射精を終えた男の股間に形のよい尻を押し付け
抜かないでと哀願する少女の狂態を冷ややかに見つめる蜘蛛と恐竜
「タランス、こいつは使い物になるのか?」
「薬を多めに使ったんで軽くイッちゃってるだけっス、人間用に調整した
再生カプセルに漬ければすぐ正気に戻るっスよ」
「このまま狂っちまったほうが幸せかもしれんがな、まあせいぜい
役に立ってもらおうか龍宮隊長」

雨あがりの泥道を二頭立ての馬車が行く
馬車を引くのは黒髪に褐色の肌の牝馬―龍宮真名―そして紫の髪に白磁の肌の牝馬―サーヴァント・ライダー
何故こうなったかというと話は一週間前に遡る
龍宮真名とライダーを乗せたUH−60ブラックホークは東北地方の山間部にあるとある廃村に向かった
そこでは齢四百年を越す女郎蜘蛛の妖(あやかし)比良坂初音が自らの意思で初音の伴侶
となることを選んだ少女、深山奏子とともにひっそりと暮らしていた
初音はライダーも苦戦するほどの強さを持っていたが真名の効果的な援護もあり激闘の末生け捕りに成功する
戦いの最中、初音が我が身を犠牲にしても守ろうとした少女に自分のマスターに似たもの
を感じたライダーは奏子を気絶させるに止め、もとより牧場に積極的に協力する意思など
あるはずもない真名と口裏を合わせ捕えたのは初音だけだと報告した
だが二人の行動はスコルポスの偵察メカであるサイバー・ビーによって中継されており廃
村に残された奏子は別働隊に拉致されてしまう
そして初音と奏子は特別飼育棟地下の集中調教室で地獄の獄卒も顔を背けるような責め苦
を受け、ライダーと真名には「馬車馬」の刑が科せられた
「しっかりしてくださいマナ」
来園者を伴った飼育員が畜舎の中に消えると同時に膝をついた真名を気遣うライダー
二人が馬車に繋がれて丸五日、英霊であり魔獣でもあるライダーはまだ余力があったが超
人的な戦闘技術を持つとはいえ純粋な身体能力では人類の上限をいくらか越える程度の真名は限界が近かった
「……み………ず…を……」
虚ろな視線を彷徨わせ擦れた声で喉の渇きを訴える真名の姿にライダーは素早く思考する
戒めを引き千切って飲み物を調達してくることは容易いが後で確実に処罰される、自分だけでなく真名も
意を決したライダーは真名の前に屈み込むと自らの乳房を真名の口元に差し出した
朦朧としながらもライダーの意図に気付いた真名が眼帯に覆われた目を見上げる
無言で頷くライダー
真名はライダーの乳房にむしゃぶりつくと音を立てて母乳を啜る
「んふぅ…はああっ!」
甘い痺れが胸から体中に広がり全身を戦慄かせて熱い吐息を漏らすライダー
乳首を強く吸われる度にズキズキするような官能の波が押し寄せ思考にノイズが混じる
乳房への刺激に酔い痴れるライダーは真名が蹴り倒されるまで飼育員が戻ったことに気付かなかった
「勝手なコトしてんじゃねえ!」
泥の中に倒れた真名をなおも蹴りつける飼育員
「やめなさいっ!」
「おや、反抗するの?いいよ、大事な大事な桜チャンがどうなってもいいならね」
「クッ…」
「そんなに喉が渇いてんならコレをやるぜ」
真名の髪を掴み顔を上げさせた飼育員がズボンのチャックを下ろし半勃ちのペニスを大人びた少女の唇に捻じ込む
「んごっ…げぼぉ!!」
飼育員が身を震わせると真名の唇から黄色く泡立った液体が溢れ出す
「酷い…」
やり場のない怒りに身を震わせるライダーの胸をもう一人の飼育員が鷲掴みにする
「ミルクを飲んでほしけりゃオレ達にいいな」
荒々しく乳房を揉みしだき両の乳首に交互に歯を立てて痛いほどにしこったピンクの突起を容赦なく攻め立てる
「あうっ!あふぅ…んはああっ!!」
執拗な調教によって開発され尽くしたライダーの体は憎悪の対象である飼育員の陵辱にも
容易く屈しメス犬のように乱れてしまう
「せっかくだからこのまま一発抜かせてもらうぜ」
真名の口に放尿しているうちに完全に勃起した飼育員は少女の頭を両手で固定しイラマチオを強いている
もう一人の飼育員もライダーを押し倒すと胸への責めを続けながら正常位で突きまくる
「んご…うぶう…んむううぅっ!」
「あふぅ…ひあっ……はああっ!!」
馬車馬たちの受難は続く

<終わり>

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